乗っ取りのリスクも?死亡後のSNSを放置するとどうなる?SNS別リスクと遺族がとるべき対処法

親のスマホ・ネットの解約

親が亡くなったとき、
インスタ や X のアカウントってそのままでいいの?

亡くなった人のSNSアカウントを放置することには
リスクがあるんだ。


大切な人を亡くした後、SNSアカウントのことを考える余裕はなかなかありません。

でも、放置しておくと思わぬ問題が起きることがあります。

この記事では、亡くなった人のSNSを放置した場合に起きるリスクと、SNS別の対処法をわかりやすく解説します。


故人のSNSを放置するとどんなリスクがある?

まず、放置するリスクを紹介するね。

💔 放置するリスク 5つ 💔

 ① アカウントが乗っ取られる
 ② 誕生日通知が届き続ける
 ③ 故人の投稿・写真が突然消える
 ④ 知らない人からのメッセージが届く
 ⑤ 詐欺アカウントに悪用される


SNSアカウントの乗っ取り

放置されたSNSアカウントは、フィッシング詐欺や不正アクセスのターゲットになります。

乗っ取られると、故人の名前で詐欺メッセージや不審な投稿が拡散されます。

詐欺メッセージで、
生前に繋がっていた友人・知人に迷惑をかけちゃうかも・・・

故人の名誉にも関わるよね。


誕生日通知が届き続ける

FacebookやInstagramは、登録している誕生日に友人へ通知を送る機能があります。

追悼アカウントへ移行すると、この誕生日通知は送られなくなります。

亡くなった人の誕生日が来るたびに
「今日は〇〇さんの誕生日です」という通知が届くと、
悲しみが蘇ってしまうかも・・・!


故人の投稿・写真が突然消える

特定の条件下で、アカウントが予期せず削除されることがあります

❓「特定の条件下」とは・・・❓

スマホ解約後に電話番号が再割り当てされた場合などに、アカウントが削除されます。

生前の写真や投稿が突然消えてしまう前に、必要なデータはダウンロードしておきましょう。


知らない人からのメッセージが届く

放置されたアカウントには、故人が亡くなったことを知らない人からメッセージが届き続けることがあります。

返信のない状態が続くことで、相手を不安にさせる場合もあるよね。。。


詐欺アカウントに悪用される

故人のプロフィール写真や名前を使った「なりすまし」アカウントが作られるケースもあります。

放置しているとこうした悪用が発覚しにくくなります。


SNS別|故人のアカウントを乗っ取りから防ぐ

各SNSの対応をまとめます。

できることは「追悼アカウントへの移行」「削除」の2つが基本です。


Facebook(フェイスブック)

Facebookは、死後のアカウント対応が最も充実しているSNSです。

🔔 選べる対応 2つ 🔔

 ① 追悼アカウントへの移行
 ② アカウントの削除

それぞれの選択肢について、解説するね。

 

🌸 故人のFacebookアカウントの選択肢 🌸

選択肢①:追悼アカウントへの移行

名前の横に「追悼」と表示され、過去の投稿はそのまま残ります。

友人が思い出を語り合える場として機能し、新しいログインはできなくなるため乗っ取りも防げます。

申請に必要なもの
  • 故人の名前・Facebookプロフィール
  • 亡くなった日付
  • 死亡証明書などの書類(任意

🔖 追悼アカウントの作成手順 🔖

1.Facebook公式の「亡くなった家族のアカウント削除リクエスト」フォームにアクセス
2.必要事項(故人の名前、亡くなった日等)の入力
3.連絡用メールアドレスの入力
4.送信して完了

選択肢②:アカウントの削除

すべてのデータが削除されます。

アカウントの削除は、近親者が申請できます。

手続きに必要な書類と手順は以下の通り。

申請に必要なもの
  • 亡くなったことを証明する書類
    (死亡診断書、除籍謄本、死亡記事のコピーなど)
  • 申請者が家族であることを証明する書類
    (戸籍謄本、出生証明書、遺言状など)

🔖 削除の手順 🔖

  1. Facebook公式の「亡くなった家族のアカウント削除リクエスト」フォームにアクセス
  2. 故人の氏名、アカウントのURL、亡くなった日付を入力
  3. 用意した証明書類をアップロードして送信
  4. Facebook側の審査が終わると、アカウントが削除される


「削除」だけじゃなく、「追悼アカウント」という選択肢もあるんだね!

追悼アカウントについて
Facebookでは、生前に準備することもできるんだ。


✒️ 生前にできる最善の準備 ✒️

Facebook上で「追悼アカウント管理人」を事前に指定できます。

指定された人が死後の対応を行うことができ、プロフィール写真の変更・固定投稿の追加・投稿のダウンロードなどが可能になります。

「設定」→「個人の情報」→「追悼アカウントの設定」


Instagram(インスタグラム)

Instagramも追悼アカウントへの移行と削除の2択です。

注意点

Facebookと異なり、生前に追悼アカウント管理人を指定する機能はありません

🌸 故人のInstagramアカウントの選択肢 🌸

選択肢①:追悼アカウントへの移行

名前の横に「追悼」と表示され、過去の投稿はそのまま残ります。

また、不特定多数の目に触れる「発見」タブや、おすすめユーザーには表示されなくなります。

申請に必要なもの
  • 申請者の氏名・メールアドレス
  • 故人の本名・アカウント名
  • 逝去日(概算でも可)
  • 死亡を証明する書類

🔖 追悼アカウントの作成手順 🔖

1.Instagram公式の「亡くなった方のInstagramアカウントに関するリクエスト」フォームにアクセス
2.必要事項(故人の名前、亡くなった日等)の入力
3.送信して完了

Meta社(Instagram運営)が内容を確認し、正当性が認められれば追悼アカウントに切り替わります。

選択肢②:アカウントの削除

すべてのデータが削除されます。

アカウントの削除は、近親者が申請できます。

手続きに必要な書類と手順は以下の通り。

申請に必要なもの
  • 亡くなった方の出生証明書
    (戸籍謄本など)
  • 亡くなった方の死亡診断書
  • 故人の法的代表者であることを証明する書面
    (遺言状、遺産分割協議書など)

🔖 削除の手順 🔖

  1. 公式の「亡くなった方のInstagramアカウントに関するリクエスト」フォームにアクセス
  2. 申請者の氏名、メールアドレスを入力
  3. 故人の氏名、Instagramユーザーネーム、亡くなった日付を入力
  4. 用意した証明書類をアップロードして送信
  5. 運営側の審査が終わると、アカウントが削除される


アカウントの削除って
友達が申請することもできるの?

できないんだ。
アカウントの削除は近親者のみ申請できるよ。

👩‍💼 申請できる人 👨‍💼

  • 追悼アカウント移行:故人の近親者または友人
  • アカウント削除:近親者のみ
💡 用語解説

「近親者(きんしんしゃ)」とは・・・

一言で言うと「血縁や結婚で結ばれた、ごく近い親族」のことです。

InstagramやFacebookの申請などで出てくる場合は、主に以下の方々を指します。

❓ 具体的には誰のこと… ❓

一般的には、以下の範囲が含まれます。

  • 配偶者(夫や妻)
  • 親・子供
  • 兄弟・姉妹
  • 祖父母・孫


X(旧Twitter)

Xには「追悼アカウント」機能がありません。

対応できるのは「アカウントの削除」のみです。

申請に必要なもの
  • 申請者の本人確認書類
  • 故人の死亡を証明する書類(死亡診断書など)

書類の準備の仕方はこちらの記事をご覧ください

申請できる人

近親者(家族など)

🔖 削除の手順 🔖

  1. Xヘルプセンターの「プライバシーに関する問い合わせ」フォームにアクセス
  2. 申請者の氏名、メールアドレスを入力
  3. 亡くなった方のユーザー名、亡くなった日付を入力
  4. 「故人のアカウントを削除したい」旨を選択し、フォームを送信
  5. 送信後、Xから確認のメールが届きます。
    そこで改めて、上記の証明書類(死亡診断書や戸籍謄本など)を提出するよう求められます。

Xは他のSNSと比べて手続きが複雑だね。

それに加えて、
審査に時間がかかる場合があるんだ。


LINE(ライン)

LINEについては以前の記事で詳しく解説しましたが、重要なポイントだけまとめます。

ポイント
  • 追悼アカウント機能なし(Facebookのような機能はありません)
  • できることは「アカウント削除の申請」のみ
  • LINEは「一身専属」のサービスのため、相続・引き継ぎ不可
  • スマホを解約した後、その電話番号が他の人に割り当てられると、故人のアカウントが突然消える可能性がある

 

死亡後のLINEアカウントの対応については以下の記事をご覧ください↓


YouTube

故人がYouTubeチャンネルを持っていた場合、Googleアカウントと紐づいています。

Googleは「不活性アカウントポリシー」により、一定期間ログインのないアカウントを削除する可能性があります。

💡 用語解説

「不活性アカウントポリシー」とは・・・

「2年以上使われていないGoogleアカウントを、Googleが自動的に削除する」という決まりのことです。

✒️ ポリシーの内容(いつ消える?) ✒️

  • 期間: 2年以上、一度もログインや利用がない場合。
  • 対象: 個人のGoogleアカウント
  • 削除されるもの: アカウントに紐付いているすべてのデータが削除されます。


また、遺族が「削除リクエスト」をGoogleに送ることで、チャンネルごと削除することもできます。

注意

チャンネルを削除すると動画も消えます。

故人のチャンネルに大切な動画がある場合は、先にダウンロードしておきましょう。


TikTok

TikTokは、近親者がサポートセンターに連絡することでアカウントの削除を申請できます。

ただし、追悼アカウント機能は現時点ではありません。


SNS別 対応まとめ表

SNS追悼アカウント削除申請生前に管理人を指定
Facebook✅ あり✅ 可能✅ 可能
Instagram✅ あり✅ 可能❌ 不可
X(旧Twitter)❌ なし✅ 可能❌ 不可
LINE❌ なし✅ 可能❌ 不可
YouTube❌ なし✅ 可能❌ 不可
TikTok❌ なし✅ 可能❌ 不可


対処する前にやっておくこと|大切な投稿・写真を保存する

アカウントを削除または追悼アカウントに移行する前に、残しておきたいデータをダウンロードしておきましょう。

🔎 ダウンロード方法 🔎

Facebookの場合

「設定」→「あなたのFacebook情報」→「情報のダウンロード」

Instagramの場合

「設定」→「アカウント」→「データのダウンロードをリクエスト」


🔔 共通の注意点 🔔

  • ダウンロードできるのは自分がログインできるアカウントのデータのみです
  • 故人のアカウントにログインして操作することは、利用規約違反および不正アクセス禁止法に抵触する可能性があります
  • パスワードがわからない場合は、ダウンロードはできません。
    スクリーンショットを撮っておくことが現実的な対処法です


生前にできるSNSアカウントの準備

「自分が亡くなった後、SNSをどうしてほしいか」を生前に決めて伝えておくことが、家族の負担を大きく減らします。

✏️ エンディングノートに書いておくべきSNS関連の情報 ✏️

  • 使っているSNSの一覧(Facebook・Instagram・X・LINEなど)
  • 各アカウントのIDまたは登録メールアドレス
  • 死後の扱い(追悼アカウントにしてほしい/削除してほしい/そのままにしてほしい)
  • Facebook追悼アカウント管理人として誰を指定しているか


特にFacebookは、生前に追悼アカウント管理人を指定しておくことで、死後の対応が格段にスムーズになります。

生前に追悼アカウント管理人を指定しておけば、
家族が申請フォームを探す手間が省けるね!

故人の意思も確実に反映されるのでおすすめです。


デジタル終活全体のチェックリストは以下の記事で確認できます


よくある質問

Q
故人のSNSアカウントに代わりにログインして対処していいの?
A

利用規約上、他人のアカウントへのログインは禁止されています。
また、不正アクセス禁止法に抵触する可能性もあります。
たとえ家族であっても、故人のパスワードを使ってログインするのは避けましょう。
各SNSの公式フォームから申請するのが正しい対処法です。

Q
申請しないでそのままにしておいてもいい?
A

明確にいけないわけではありませんが、乗っ取りリスク・誕生日通知の問題・なりすましのリスクが残り続けます。
特に乗っ取りは、故人の名前で詐欺メッセージが拡散されるリスクがあるため、早めの対応をおすすめします。

Q
死亡を証明する書類とは何が必要?
A

各SNSによって異なりますが、一般的に死亡診断書・死亡届の受理証明書・新聞の訃報欄などが使われます。
FacebookやInstagramは任意(必須ではない)としているケースもあります。
申請フォームの案内を確認してください。

Q
申請してから反映されるまでどのくらいかかる?
A

SNSによって異なります。
Facebookは数日〜数週間、Instagramは数週間かかる場合があります。
申請後しばらく時間がかかることを念頭に置いて進めましょう。


まとめ

亡くなった人のSNSを放置しておくと、乗っ取り・誕生日通知・なりすましなどのリスクが残ります。

できるだけ早めに対処することをおすすめします。

🚩 対処の優先順位 🚩

  1. まずデータを保存する(ログインできる場合のみ)
  2. Facebookは「追悼アカウント移行」または「削除申請」
  3. InstagramはMetaの申請フォームから対応
  4. X・LINEは削除申請のみ


そして何より大切なのは、生前のうちに自分のSNSの死後の扱いを決めて、家族に伝えておくことです。

Facebookだけでも追悼アカウント管理人を指定しておくと、家族の負担が大きく変わります。

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