「エンディングノート、買ったけどまだ何も書いていない」
そういう方は、実はとても多いです。

あるアンケート調査では、、、
エンディングノートの存在を知っている人は大多数なのに、実際に書いたことがある人は10人に1人にも満たなかった・・・
という結果が出ています。

買っても書かない。
書き始めても途中で止まる。
そんな人が多いんだって。
書けないのは意志の弱さでも、怠惰でもありません。
「書けない理由」が、エンディングノートそのものの設計にあるからです。

この記事では、
エンディングノートの基本を押さえながら、なぜ書けないのかという心理的な理由を明らかにしていきます

最初はそもそもエンディングノートは何なのか?
説明していくよ!

エンディングノートどれがいいんだろう…
という方は下のURLで詳しく解説しています!

エンディングノートとは何か

そもそも、
エンディングノートとは・・・?
📓 エンディングノートとは 📓
自分が亡くなったときや、病気・事故で意思疎通ができなくなったときに備えて、家族や大切な人に伝えておきたいことをまとめておくノートです。

「終活ノート」とも呼ばれます。

エンディングノートに書く内容って
法的に決まっているの?

書く内容に法的な決まりはなく、
形式も自由なんです!
エンディングノートに書く内容は自由です!
葬儀の希望、財産の情報、家族へのメッセージ、医療・介護の意思表示など、
書きたいことを書けばいい・・・それがエンディングノートの最大の特徴です。
遺言書との違い

エンディングノートって
遺言書と同じもの?別物?

その2つはまったく別物です。
🔖 遺言書とエンディングノートの違い 🔖
🍀遺言書🍀
法的効力を持つ⭕
相続財産の分け方、誰に何を残すかは、法律のルールに沿って書かれた遺言書の内容が優先されます。
書き方を間違えれば無効になるため、作成には慎重さと一定の費用も必要です。
🍀エンディングノート🍀
法的効力を持たない❌
遺言書に書けない「延命治療はしてほしくない」「ペットの引き取り先はここにお願いしたい」「スマホのパスワードはこれです」という情報を、自由に残せるのがエンディングノートです。
法的効力が無いのは弱点ではなく、自由度の高さを意味します。
違いを表で比較します。
| エンディングノート | 遺言書 | |
|---|---|---|
| 法的効力 | なし❌ | あり⭕ |
| 形式 | 自由 | 法律で規定 |
| 書ける内容 | 何でも | 相続関連のみ |
| 費用 | ほぼ不要 | 数万円〜 |
| 書き直し | いつでも可 | 手続き必要 |
現代のエンディングノートに「デジタル欄」が必要な理由
ここが、多くの「エンディングノートとは」記事が触れていない重要な話です。

今はもうデジタルな時代・・・
10年前に作られたエンディングノートの定義では、
もはや不十分な時代になっているもんね。

今のデジタル時代には、
ネット銀行・サブスクリプション・SNSアカウントなど、
目に見えない「デジタル上の財産と契約」があふれています。
✒️ 10年前と違うこと・・・ ✒️
今の私たちの生活には、
・スマホ
・ネット銀行
・PayPay
・サブスクリプション
・SNSアカウント などなど
目に見えない「デジタル上の財産と契約」があふれています。
これらを「デジタル遺品」と呼びます。
デジタル遺品を整理しないと何が起きるか
実際に遺族が直面するトラブルの例を挙げます。
⚡ トラブルの例 ⚡
📌 スマホのパスワードが分からない・・・
スマホを開けないと、ネット銀行の残高も、連絡先も、葬儀に呼ぶべき友人の情報も、全部わからないままになります。
📌 サブスクが止められない・・・
NetflixやAmazon Primeなどのサービスは、パスワードが分からなければ解約手続きができません。
クレジットカードが生きている間、請求は続きます。
📌 PayPayやネット銀行の残高が宙に浮く
財産としての価値があるのに、存在を知らなければ相続の対象にすらなりません。
こうした問題を防ぐために、現代のエンディングノートには必ず「デジタル情報のページ」が必要です。
「家族のあしあと」では、デジタル遺品整理に関する記事を多く書いています。詳しくは親が亡くなった後のデジタル遺品整理もご覧ください。
エンディングノートを書けない3つの理由
さて、ここからが他のブログにはないこの記事のコアです。

エンディングノートが普及しない本当の理由は、
書き方が分からないからではありません。

心理的な障壁が3つあります。
❗ 心理的障害 3つ ❗
①「死」を直視する気になれない
➁「完璧に書く」というプレッシャー
③「誰かに見られたくない」という恐怖
理由①「死」を直視する気になれない
エンディングノートを開くということは、自分の死を想定するということです。
「まだ先のこと」「縁起でもない」と感じてノートを閉じてしまうのは、ごく自然な反応です。
エンディングノートを書けた人は「死と向き合えた人」です。
それは怖いことではなく、残りの人生をより自分らしく生きるための第一歩になります。
理由②エンディングノートを「完璧に書く」というプレッシャー
「全部の項目を埋めなきゃ」「財産リストを正確に書かなきゃ」と思うと、一気にハードルが上がります。
エンディングノートは完成させることが目的ではありません。

「今日書ける1項目」から始めて、少しずつ更新していくものです。

空欄があっても「未定」と書いてあっても、それで十分です。
理由③エンディングノートを「誰かに見られたくない」という恐怖
パスワードや財産の情報、家族への本音を書いたノートが、意図しない人に見られたらどうしよう・・・この不安は合理的です。
解説策は以下の通り!
💡 解決策2つ 💡
✔️ 解決策 1つ目
スクラッチシール付きのエンディングノートを使うこと(コクヨ製などが代表的)。

エンディングノートには、
口座の暗証番号やスマホのパスワードなど、「今すぐには知られたくないけれど、もしもの時には絶対に伝えたい情報」があるもんね。

スクラッチシールを貼ることで、
家族に「普段は見ないでね」という意思表示を物理的に行うことができます。
✔️ 解決策 2つ目
パスワードなど極めて重要な情報はノートに直接書かず「パスワードは金庫の中のメモに書いてあります」とヒントだけ書く方法です。

エンディングノートを紛失したり、万が一盗難に遭ったりしても、それだけで即座に悪用される心配がないのがいいね!

「ノート」と「金庫(中身)」の二段階認証のような形になるため、情報の安全性が格段に高まります。
エンディングノートに書くべき5つの項目(現代版)
一般的な項目に加えて、「デジタル遺品」の観点から現代に必要な5項目を解説します。

まず全体像を見てみよう
✏️ 書くべき5つの項目 ✏️
1. 基本情報と連絡先
2. 医療・介護の希望
3. お金と財産の情報(銀行・保険・不動産)
4. デジタル情報(現代の必須項目)
5. 家族・大切な人へのメッセージ
1. 基本情報と連絡先
氏名・生年月日・本籍・マイナンバーカードの保管場所など。
葬儀や相続手続きの第一歩に必要な情報です。

連絡してほしい友人・知人の名前と連絡先もここに書きましょう。
2. 医療・介護の希望
延命治療をどうするか、認知症になった場合に入ってほしい施設の希望、臓器提供の意思など。
家族が「本人の意思が分からない」まま決断しなくて済むように。

遺族の悩む負担を減らすために、
希望がある場合は書いておきましょう!
3. お金と財産の情報(銀行・保険・不動産)
どこの銀行に口座があるか、保険証券はどこにあるか、不動産の登記情報など。
ネット銀行・PayPay・電子マネーの存在も必ず書いておきましょう。

特にネット銀行は見つけづらいから
書いてあるとすごく助かる!
4. デジタル情報(現代の必須項目)
✒️ 必須項目 ✒️
- スマホのパスコード(またはヒント)
- パソコンのログインパスワード
- 契約中のサブスク一覧(サービス名とどのカードから引き落とされているか)
- SNSアカウントの処理希望(削除してほしい/追悼アカウントにしてほしい)
- ネット銀行・PayPayなどのサービス名
「パスワード管理アプリを使っている。マスターパスワードは〇〇」
というヒントだけ書く方法でもOKです。
また、前述で紹介した解決策2つも効果的です。
① スクラッチシール付きのエンディングノートを使う
➁「パスワードは金庫の中のメモに書いてあります」とヒントだけ書く
5. 家族・大切な人へのメッセージ
財産情報と並んで、遺族にとって最も大切なのがここです。
感謝の言葉、普段言えなかった思い、伝えておきたいこと。

うまく書けなくても大丈夫です!

「いつもありがとう」の一言でも、残された人の心の支えになります。
エンディングノートの始め方:今日5分でできること
「よし、書こう」と思い立った今日が一番いい日です。
完璧なタイミングなんてありません。
🚩 始め方 3ステップ 🚩
ステップ1:まずノートを1冊用意する
ステップ2:最初に書くのは「名前と生年月日」だけでいい
ステップ3:今日だけでいいので「スマホのパスコード」を書く
🗨️ 3ステップの解説 💬
ステップ1:まずノートを1冊用意する
市販のエンディングノートを1冊買いましょう。
デジタル情報の欄が充実しているものを選ぶと、現代の備えとして万全です。

エンディングノートに迷っている方は
「もしもの時に役立つノート」
「ノートライフ」
の2つかおすすめです
- コクヨ「もしもの時に役立つノート」
いざという時に「ログイン情報がわからない」と、家族は想像以上に疲弊してしまいます。
そんな「デジタル難民」にならないために、今圧倒的に選ばれているのがコクヨの『もしもの時に役立つノート』です。
最大の特徴は、銀行の暗証番号やスマホのパスワードなど、絶対に人に見られたくない情報を隠せる「マル秘カード」と「スクラッチシール」が付いていること。
「何を書けばいいかわからない」という不安も、項目を埋めるだけでスッキリ解決します。
- ノートライフのA5版
「終活は何から始めたらいいかわからない」という方にこそ手に取ってほしい、ベストセラーのエンディングノートです。
大人気セミナーのノウハウを凝縮し、順番に埋めていくだけで自分に万が一のことがあった時の備えが完成します。
180度パカッと開く書きやすい仕様なので、ノートを開くのが苦になりません。
家族への「最後のラブレター」として、まずは一歩踏み出してみませんか?
ステップ2:最初に書くのは「名前と生年月日」だけでいい
最初のページに自分の名前と生年月日を書く。
それだけでいいです。
「始めた」という事実が大事で、続きはいつでも書けます。
ステップ3:今日だけでいいので「スマホのパスコード」を書く
ノートのデジタル欄か、別の紙でもいいので、スマホのパスコードだけ書いて封筒に入れてください。
「死んだ後に開けてください」と書いて信頼できる人に渡す。
これだけで、あなたの死後に家族が困る問題の半分は解決します。
エンディングノートを保管する場所
書いたエンディングノートは、発見されなければ意味がありません。
保管のポイントは「家族が気づける場所に置く、でも他人に見られない場所に置く」のバランスです。

おすすめの場所は、
自宅の引き出しや本棚の中など、家族なら探せるところ。

保管場所として、貸金庫はNGだよ!
(亡くなった後に簡単に開けられない)
保管場所を決めたら、信頼できる家族の1人に「エンディングノートを〇〇に置いてある」と伝えておきましょう。
まとめ:エンディングノートは「死の準備」ではなく「今を生きるための整理」
エンディングノートは、死について考えるためのものではありません。
自分が今持っているもの、大切にしているもの、家族に伝えたいことを整理することで、「残りの時間をどう使うか」が見えてくるノートです。
デジタル時代に合わせてスマホやサブスクの情報も書き加えると、家族への思いやりはさらに深まります。
「完璧に書かなくていい。今日1項目だけ書けばいい。」
その一歩から始めてみませんか。
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