「もし私が突然死んでしまったら、この子はどうなるんだろう」
愛猫や愛犬と暮らしていると、ふとそんな不安が頭をよぎることはありませんか。

ペットは自分でごはんを用意することも、水を飲みに行くことも、
外に助けを求めることもできないもんね。

だから、飼い主がいなくなれば、誰かが助けに来てくれない限り、
命の危険にさらされてしまいまうんだ。。。
実際に、飼い主が突然亡くなり、残されたペットが衰弱した状態で発見されるというケースは決して珍しくありません。

「自分は大丈夫」と思っていた飼い主が、ある日突然帰ってこなくなる・・・それは誰にでも起こりうることなんだ。

大切なペットのために、できることはしておきたい!
この記事では、飼い主が先に亡くなった場合にペットがどうなるのか・・・
そして今からできる備えを具体的に解説します。
まず知っておきたい「ペットは保健所に引き取ってもらえない」という現実

「飼えなくなったら保健所に預ければいい」と思っている方も多いかもしれません。
しかし、これは現在の法律で原則として認められていません。
平成25年の動物愛護管理法の改正により、
保健所はペットの引き取りを拒否できるようになりました。
「飼い主の都合」による引き取りは、多くの自治体で断られます。
飼い主が亡くなった場合も、遺族や関係者が責任を持って引き取り先を探す必要があります。
また、民法上ペットは「物(動産)」として扱われます。
つまり、故人のペットは相続財産として遺族が相続することになります。

遺族がペットを引き取れない場合も、
誰かが責任を持って次の飼い主を探す必要があるんだね。
だからこそ、元気なうちに備えておくことがペットを守る唯一の方法です。
備えなしで飼い主が亡くなると、ペットはどうなるのか

最悪の場合を正直にお伝えします。
一人暮らしの飼い主が孤独死した場合、発見が遅れればペットも衰弱します。
飼い主の孤独死の後・・・
食べ物も水もなくなり、最悪の場合はペットの亡骸が飼い主と同じ部屋で発見されることもあります。これは決して稀なケースではありません。
引き取り先が見つかった場合でも・・・
突然見知らぬ環境に連れて行かれるペットには大きなストレスがかかります。

引き取り先が見つかっても、
慣れない場所、知らない人、いつもと違うごはん・・・
ストレスでペットが体調を崩しちゃうよ(泣)

だからこそ、生前から「この子の次の居場所」を準備しておくことが、
ペットへの最後の愛情表現になると僕は考えているよ。
今すぐできる5つの備え

備え① 引き取り候補者を決め、事前に話しておく
最も大切なのは、「この人にお願いしたい」という候補者を決め、本人に事前に話しておくことです。
エンディングノートや遺言書に名前を書いていても、その人が引き取れる状況にあるかどうか、引き取る意思があるかどうかを事前に確認していなければ意味がありません。
🗨️ 候補者に確認しておくべきこと 💬
- ペットアレルギーがないか
- 住んでいる場所がペット可かどうか
- 一緒に暮らす家族の同意が取れているか
- ペットの世話ができる生活スタイルかどうか
口頭での約束だけでなく、できれば書面に残しておくことをおすすめします。
「負担付遺贈」という方法を使えば、ペットの世話を引き受けてくれた人に財産を多く残すことを法的に定めることもできます。
備え② ペットの情報を「引き継ぎメモ」にまとめておく
引き取ってくれる人が決まっても、ペットの情報がなければ適切なケアができません。
次の内容をまとめた「引き継ぎメモ」を用意しておきましょう。
✏️ 引き継ぎメモに書いておくべきこと ✏️
- ペットの名前・年齢・品種・性別
- かかりつけ動物病院の名前・電話番号
- ワクチン接種歴・健康診断の記録
- 持病・アレルギー・飲んでいる薬
- 1日のごはんの量・ブランド・与える時間
- 好きなおもちゃ・苦手なこと
- 性格の特徴(怖がりか人懐っこいかなど)
- ペット保険の加入状況と保険証券の場所
- マイクロチップの番号
これをエンディングノートや専用のファイルにまとめ、すぐに見つけられる場所に保管しておきましょう。

ペットにとっての「いつもの生活」がなるべく壊れないように、
多くの情報を引き継いで残しておきたいね。
備え③ 緊急連絡網を作っておく
突然の入院や事故など、「死」ではなくても自分がペットの世話をできなくなる場面は突然訪れます。
「緊急時にペットの世話を頼める人」のリストを作っておきましょう。
📞 緊急連絡網 📞
- 第一候補:近所に住む家族や友人
- 第二候補:かかりつけの動物病院
- 第三候補:ペットホテルや動物愛護団体
財布やスマホに「ペットがいます」という緊急カードを入れておくと、万が一倒れた際に発見者が早期に対応できます。
カードには以下のように書いておくだけで十分です。
「家にペットがいます。緊急の場合は○○(電話番号)に連絡してください」
備え④ ペット信託を検討する
引き取り先は決まっているが、「本当にちゃんとお世話してもらえるか不安」という場合は、ペット信託という方法があります。
ペット信託とは・・・
ペットの生活費として財産の一部を信頼できる人(または信託会社)に預ける仕組みです。
信託財産はペットのために使われ、世話がきちんとされているかどうかを監督する人を設けることもできます。
ただし、ペット信託は費用や手続きが複雑です。
ペット信託を利用する場合は弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
備え⑤ NPO法人・ペット後見サービスを利用する
「頼める家族や友人がいない」という場合は、専門の団体に相談する選択肢もあります。
NPO法人の中には、飼い主に万が一のことがあった場合にペットを引き取り、新しい飼い主を探すまでの間、保護してくれるサービスを提供しているところがあります。
サービスは費用がかかる場合が多く(終生飼育費として100万円前後が必要なケースもあります)、また、早めに入会・登録しておく必要があります。
エンディングノートにペットのことを書いておく

エンディングノートは、自分の死後に家族が困らないよう情報を残しておくためのものです。
ここにペットのことも必ず書いておきましょう。
✒️ エンディングノートに書いておきたいペット関連の項目 ✒️
- ペットの基本情報(名前・年齢・品種)
- 引き取りをお願いしたい人の名前と連絡先
- ペット信託や負担付遺贈の有無
- かかりつけ病院の情報
- ペット保険の情報
- ペットの日常のルーティン
- ペットへのメッセージ(任意)
最後の項目は必須ではありませんが、「この子のことをよろしくお願いします」という言葉を書き残しておくことで、引き取ってくれた人の気持ちも違ってくることがあります。
デジタル面の備えも忘れずに

ペットを守るための備えには、デジタル面も含まれます。
🔍 デジタル面で備えるべきこと 3つ 🔍
🍀 ① ペット用SNSアカウントをどうするか
愛猫・愛犬の専用SNSアカウントを持っている方は、死後の扱いを決めておきましょう。
「削除してほしい」、「そのまま残してほしい」という希望をエンディングノートに書いておくと、残された人が迷わずに済みます。
🍀 ➁ ペット関連のサブスクリプション
ペットフードの定期購入・ペット用見守りカメラのクラウドプラン・ペット保険・・・これらは飼い主が亡くなっても自動では止まりません。
引き継ぎメモに一覧を書いておき、速やかに解約または引き継ぎができるよう準備しておきましょう。
🍀 ③ ペットの写真・動画のバックアップ
スマホの中のペットの写真は、引き取り先の方にとっても「この子がどんな子か」を知る大切な資料になります。
GoogleフォトやiCloudに定期的にバックアップしておき、引き取り先の人がアクセスできるよう情報を残しておきましょう。
引き取り先が見つからない場合の選択肢


引き取り先を一生懸命探しても、さまざまな事情から、
どうしても引き取り先が見つからない場合もあるよね。

そんなときのために、知っておいてほしい選択肢をまとめます。
🔍 引き取り先が見つからない場合の選択肢 3つ 🔍
① 動物愛護団体・NPO法人への相談
➁ 老猫ホーム・老犬ホーム
③ 体感型動物園・牧場
それぞれについて詳しく解説していきます。
① 動物愛護団体・NPO法人への相談
地域の動物愛護団体やNPO法人は、行き場のないペットの里親探しを行っています。
すぐに引き取れなくても、里親を紹介してくれる場合があります。
「地域名+動物愛護団体」で検索してみましょう。
➁ 老猫ホーム・老犬ホーム
年齢を重ねたペットを受け入れてくれる民間の施設です。
終身プランのある施設もありますが、年齢制限や費用がかかる場合があるため、事前に確認が必要です。
③ 体感型動物園・牧場
一部の小動物や鳥類、爬虫類などは、体感型の動物園や牧場が引き取ってくれる場合があります。
ホームページに記載がある場合が多いので、確認してみましょう。
まとめ|今日、一つだけやっておくこと

ペットのための備えは、完璧にやろうとするとハードルが高く感じます。
でも、一つだけやっておくとしたら何でしょうか。
まず、引き取り候補の人に電話する。
候補者が思い浮かぶなら、今日中に「もしもの時、うちの子をお願いできる?」と一言話してみてください。
それだけで、ペットの命を守る第一歩になります。
地域の動物愛護団体に「将来のために相談したい」と問い合わせるだけでも、道が開けてきます。

あなたがこの記事を読んでいるということは、
それだけこの子のことを大切に思っているということ。
その気持ちが、最後まであの子を守る力になります。
できることから、愛しい家族(ペット)のために備えていきましょう。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。ペット信託や負担付遺贈などの法的手続きについては、弁護士・司法書士などの専門家にご相談ください。



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